鶴屋吉信
鶴屋吉信
鶴屋吉信は、江戸時代の享和三年(1803年)初代鶴屋伊兵衛によって創業いたしました。創業の年、享和三年と言う年は、江戸時代の同業者株仲間であります「上菓子屋仲間」が、幕府によって公認された年でございます。京都所司代認可の株仲間の鑑札と名前帳に初代鶴屋伊兵衛の名が記載されております。以後、幕末の嘉永七年に改定があり明治維新を経て初めて営業の自由が認められたのでした。上菓子屋仲間の伝統を受け継ぐ菓子舗は明治三十年に「菓匠会」を結成し鶴屋吉信もその一員として現在に至っております。 鶴屋吉信には代々伝えられております家訓があり、その中に「ヨキモノヲツクル為ニ材料、手間ヒマヲ惜シマヌ事」という一条がございます。おいしい京菓子をつくるための戒めであり哲学であります。最高の原料で最高の風味と格調高い意匠を大切に、お客様に喜ばれる御菓子作りに専念してまいります。

鶴屋吉信